大腸がん検診について

日本で1年間に新たに大腸がんと診断された人数(罹患数:りかんすう)は、2015年では男性は約8万人、女性は約6万人であり、増加傾向にあります。40歳を契機にその罹患数は増加するといわれています。
 (2015年がん罹患数予測 国立がん研究センターより)

「内科」のイメージ

初期には症状が現れることは少ないのですが、便秘や便が細くなる、便に血液が混ざるようになるころにはすでに進行している可能性があります。症状がないのに内視鏡検査を受けることに躊躇される方は多いと思いますが、検診の便潜血(べんせんけつ)検査で内視鏡検査のきっかけを作ることが大事です。(当科では下部内視鏡検査は施行できませんが近隣病院やご希望の施設へのご紹介をさせていただきます。)

なぜ早期発見が大事なのでしょうか。

治療については、病変の部位や大きさ、これまでのお病気や全身状態を考慮し治療を検討することになりますが、一般的には病変が小さく浅い場合、手術が容易な可能性が高いです。

  • お腹を開かずに内視鏡で治療することができます。
  • 内視鏡治療は身体への負担が少なく術後の回復がよいことがメリットです。
     
また早期の病変であれば手術にかかる費用や、その後の術後の治療費も負担が少ない可能性があります。 

便潜血検査の流れ

便が大腸のがんがある部分を通過すると、便と組織が擦れて出血します。便潜血検査では、便に混じったわずかな血液の有無を調べます。
1回目、2回目の結果でどちらかが陽性であれば、精密検査(下部内視鏡検査)へ、異常があれば専門科(消化器内科・消化器外科)へのご紹介、また異常がなければ経過観察となります。


ただし、検査の結果が必ず正しいとは限りません。
本当はがんがあるのにも関わらず陰性になる(偽陰性)ことや、がんがないにも関わらず陽性になる(偽陽性)となることもあります。
この検査は少しでも疑わしい結果のときには精査を行うよう、拾い上げるための検査ですので、陽性のために下部内視鏡検査を施行したときに内視鏡所見は何もなかったという場合もあります。

症状がないからといって安心せず、気になったり疑わしい時はまず、便潜血検査を受けていただくことが大事です。精査が必要であれば内視鏡検査をお勧めします。
当科では下部内視鏡検査は施行できませんが、市中病院との連携をとりつつ、ご紹介させていただきます。